地震が起こると電車やバスなどの公共交通機関がマヒします。
高速道路も通行止めになるため、一般道路は自動車やトラックで大渋滞となります。
普段なら10分ぐらいで行ける距離が、渋滞により、1時間もかかることもあります。
地震発生直後は自動車は全く役に立ちません。
歩くほうが早いです。
そんな中、唯一、地震などの緊急時でも便利に利用できるのがバイク(原付)です。
ただ、日常と同じように乗っていては危険を伴いますので、しっかりと注意点を理解しておきましょう。
地震発生時は減速して道路の端へ寄せる
バイクは交通機関が乱れているときにとても便利です。
ですが、地震発生の瞬間はもちろん危険です。
バイクは前に走る力でバランスをとりますので、地震によって左右にカラダが振られるとバランスを崩し、転倒するリスクがあります。
ですから、走行中に揺れを感じたら速やかに減速し、道路の端にバイクを寄せるようにしましょう。
そこで揺れがおさまるのを待ちましょう。
地震によって道路が陥没したり、亀裂が入ることもありますので、そのまま走行するのは危険です。
転倒して他の車と接触したり、衝突して大怪我を負う恐れがあります。
「多少の揺れなら大丈夫」などと過信せず、揺れが落ち着くまでは路肩で停車しておきましょう。
転倒してしまったときは?
バイク走行中に地震に遭遇すると、スピードを出していた場合は転倒してしまうこともあります。
もし転倒してしまった場合、自分の体とともにバイクも損傷を受けている可能性があります。
立ちゴケのような外装の傷だけで済む程度であれば心配はいりませんが、道路やガードレールに激突した場合はそのままバイクに乗って走行せず、安全な場所に停めて修理を依頼しましょう。
フレームやハンドルが曲がっていると安全な運転ができませんので、二次災害が起こる可能性もあります。
関連記事:バイク事故や立ちゴケした後、そのまま乗っても大丈夫?点検や修理はするべきか
高架下やトンネルは避けて待機
地震が起こったときは、できるだけ自分の上に何もない場所で停車するようにしましょう。
高架下やトンネルは、地震によって上から物が落ちてくる可能性があります。
落下物が頭に直撃したら大怪我をしてしまいます。
高いビルや工事現場の近くも看板や外壁がはがれ落ちてくる危険性がありますので、離れておくようにしましょう。
揺れがおさまったらゆっくりとした速度で走行することが大事です。
早めにガソリンを満タンにする
地震が発生すると、誰もが今後のことを考えて自動車にガソリンを入れておこうと動き出します。
早めに行動しておかないと、ガソリンスタンドは大混雑します。
バイクは渋滞を避けながら運転することができますので、ガソリンが少なくなっている場合は早めに補給しておくとよいでしょう。
日頃から半分程度になったら給油しておくというのも、災害時に慌てなくていいですね。