「バイクってどうやってトラックに積んでるんだろう?」
積んでいる現場をあまり見ることがないので、どのように積んでいるのか気になりますよね。
バイクの出張査定の場合、一人で来ることも多いので重いバイクをどうやって荷台まで乗せるのかは疑問に思う人も多いと思います。
本記事では、元バイク屋の管理人がバイクの積み込みについてご紹介します。
基本的にトラックへの積み込みは一人でできる
トラックの荷台へのバイク積み込みは慣れていれば一人でできます。
積み込みに使うのが「ラダーレール」という金属板のような道具です。
地面とトラックの荷台をつなぐ架け橋の役割をします。
片側に返し(フック)のようなものが付いているので、荷台側に引っ掛けておけばラダーレールがずり落ちてくることもありません。
床面は凹凸があるので、すべることもなく利用できます。
通常は下記動画のようにバイク用と自分用で2本使います。
積み込みの方法
トラックの荷台への積み込み方法は主に2パターンです。
バイクのエンジンがかかる場合
バイクのエンジンがかかる場合はとても簡単に積み込みができます。
エンジンをかけてギアを一速に入れ、ハンクラッチのままゆっくりと前進しながらラダーレールの上を上らせていきます。
ポイントはアクセルをふかしすぎないように一定の速度を保ちながら前進させることです。
無事にトラックの荷台まで上げることができれば、エンジンを切ります。
このときギアは一速に入れたままにしておきます。
そうすることで、バイクの後輪がギアをかみ合う状態となり、ブレーキングの役割を果たしてくれます。
バイクのエンジンがかからない場合
出張買取では、バッテリー切れのバイクなど、エンジンがかからないバイクでも引き上げしなければいけません。
エンジンがかからないバイクを乗せるには、原始的ですが押すしかありません。
トラックの後方からラダーレールに向かってバイクを押しながら一気に駆け上がります。
このときのギアはニュートラルです。
また、右手は必ず前輪ブレーキを握っておきます。
万が一、一気に駆け上がれずにラダーレールの途中で力尽きたときには、すぐに前輪ブレーキをかけてずり落ちていくのを止めます。
そしてゆっくりと後退して下ろし、再度チャレンジします。
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手伝う必要はあるの?
エンジンのかかるバイクであれば、一人で来たスタッフでも問題なく積み込みできるでしょう。
また、エンジンがかからなくても750ccぐらいまでであれば、一人で積み込みできます。
一人で積み込みするのが少し厳しいのは、1,000cc以上のアメリカンバイクで、エンジンがかからないときです。
車重がかなりあるため、助走をつけても一人ではなかなか速度が出せません。
ラダーレールを一気に駆け上がるのはなかなか至難の技です。
そんなときはもしかすると手伝いを依頼されるかもしれません。
手伝いといっても、一緒に後ろからバイクを押すだけですが。
このあたりは、出張スタッフの熟練度にもよりますので、大型バイクでエンジンがかからない場合に必ず手伝いを依頼されるというわけではありません。
トラックに乗せることさえできれば、後はロープでバイクを固定するのは一人でできます。