バイクを売るときにガソリンタンク内に残っているガソリンはどのような扱いになるのか気になりますよね。
「満タンにした直後だから1,000円相当のガソリンは入っている。だからプラス1,000円してくれ!」
と思いたくなるところですが、実はタンク内に残ったガソリンの量は査定には何も影響しません。
買取後に業者はガソリンは抜いてしまう
バイクの買取業者や店舗では、買取の成立したバイク内のガソリンはそのほとんどを抜いてしまいます。
これは大量にガソリンをタンク内に残しておくのは輸送時や店頭陳列時の火災の危険性が高まるためです。
また長い間、売れずにいつまでも店頭に置いたままになると大量のガソリンを腐敗させることになり、タンク内を傷めてしまう可能性もあるからです。
整備に必要な最低限の量だけを残して後は廃棄するなど再利用も普通はしません。
タンク内にあふれんばかりに入っている場合は給油口から灯油ポンプ(通称:シュポシュポ)で先に抜き取ります。
どれぐらい残して売ればいいの?
タンク内のガソリンの残量は査定に全く影響しませんので、極端に言えばガソリンは空っぽでもOKです。
実際に出張買取では、長期間乗られていないバイクでガソリンを事前に抜かれているシチュエーションもあります。
その場合も何の不自由もなく買取契約は行うことができます。
ただ、直前までバイクに乗っている場合はわざわざ空っぽになるまで走る必要はありませんし、逆に空っぽだと店頭に持ち込むまでも少し恐いですよね(苦笑)
途中でガス欠になって道路上で止まってしまっては大変です。
ですので、基本的にはガソリンの残量は気にせず、売りたいと思ったときに売るのが正しいと思います。
査定のためにわざわざガソリンを抜く必要もありません。
近々売ることが決まっているのであれば、ガソリン補給の際に満タンにすることを控え、500円ずつ入れるなど少量補給を続けておくというのもアイデアです。
抜いたガソリンを置いておきたい
売る予定のバイクのタンクに入れてしまったガソリンを抜いておき、次に購入するバイクに入れなおしたいと思われる方もいらっしゃるでしょう。
ガソリンは自宅での保管も可能ですが、その性質から「危険物」の扱いになりますので保管には細心の注意が必要です。
まず、自宅で保管できる容量はガソリンは40Lまでです。
ガソリンをポリ容器に入れてはダメ! – 横須賀市役所ホームページ
また、引火性の問題からポリタンクなどでの保管はNGです。
専用の金属缶にて保管する必要があります。
個人的にはどうしてもガソリン代を無駄にしたくないという場合を除いては、自宅でのガソリン保管はおすすめしません。
火災が起きた場合の被害が大きくなってしまうからです。
「自分はしっかり管理しているから大丈夫」と思われるかもしれませんが、隣家から燃え移ることも考えられます。
そのような場合にガソリンを保管していると大変な被害になります。
どうしてもという場合を除いて、タンク内のガソリンはバイク買取先で処分してもらうほうがよいでしょう。
関連記事:バイク査定員が見るポイント