「バイク車検でせっかく合格したのに再検査の要請が届いた…」
このような事態に驚かれている方もいらっしゃるかもしれません。
独立行政法人「自動車技術総合機構(自動車機構)」が実施したバイク車検で、実際には車検不適合のまま合格を出した恐れがあるとして、該当する車両の所有者宛てに再検査の通知が出されています。
対象車両は「前照灯が2灯式」のバイクで「ハイビーム利用時に2灯とも点灯するもの」です。
実際には不適合のまま合格を出した恐れがある検査場は「長野事務所」「北見事務所」「神奈川事務所」「静岡事務所」です。
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再検査の費用は無料
再検査が必要な車両の使用者には「お詫びとお願い」という文書が届けられています。
その文書の中に「無料の確認検査」と明記されていますので、検査手数料は無料です。
誤判定した可能性のある車両の使用者の皆様に、保安基準適合性を再度確認するための無料の確認検査を受けて頂くようお願いすることといたしました。
バイク車検ミスで一部やり直しへ ハイビーム光度が不十分の恐れ – Yahooニュース
しかし、検査場に再度持ち込むための費用については自己負担となります。
例えば、自宅から検査場までの「ガソリン代」や「高速代」などです。
また、バイク屋に車検を依頼していた場合は再検査の代行料を負担してくれるかどうかという問題もあります。
該当される方は依頼したバイク屋に相談されることをおすすめします。
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確認検査は強制ではない
確認検査は強制ではなく、任意です。
通知文書の中にも、その旨は明記されています。
誤判定があった場合でも車両の安全性が直ちに損なわれるものではなく、確認検査の受検は強制ではありませんが、車両を安心してお使い頂くために、確認検査のご案内を送付しているものです。
バイク車検ミスで一部やり直しへ ハイビーム光度が不十分の恐れ – Yahooニュース
仕事や学業の都合ですぐには受験できないという場合でも、心配する必要はありません。
バイク屋(整備工場)に責任はない
バイク屋には「認証工場」と「指定工場」があります。
バイク屋が認証工場の場合は検査場に持ち込んでの車検となります。
ハイビームの光量判定は検査器具を持たないバイク屋では測り知ることはできません。
そのために検査場で最終検査をしているわけですので。
光量測定の判定は、自動車技術総合機構の責任において実施されるものであり、バイク屋には責任はありません。
ユーザーの皆さんはその旨を誤解されませんようにご注意ください。
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車検は面倒くさい
こういったニュースを聞くたびに「バイク車検は面倒くさいなぁ」と思われる方も多いでしょう。
ただ、考え方を変えると、車検にかかる費用や時間は400ccクラス以上を維持する場合にだけ発生するものです。
250ccクラス以下であれば、こういった費用はかかりません。
普段からあまりバイクに乗っていないという場合は、車検のないバイクに乗り換えたり、価値があるうちに買取してもらうのもひとつの選択肢かもしれませんね。