「バイクに乗るのがしんどくなってきた」
「重たいし、取り回しがキツい」
このように思われているかも多いでしょう。
昔は乗るだけで楽しかったバイクも、年齢を重ねていくうちに、毎回、乗るための決心が必要になってくる場合があります。
私も10代~20代の頃は自分の手足のようにバイクに乗っていましたが、30代半ばを過ぎるとバイクに乗ることから自然と遠ざかるようになってきました。
自分の環境が変わってきていることもあるでしょうし、精神的、肉体的にもやはりバイクに乗る適正年齢というのはあるかもしれません。
「バイクに持っているけどあまり乗らなくなってきた」という方にぜひ参考にして頂きたいと思います。
バイクの乗るのは10代~20代が多い
私は元バイク屋ですが、バイクを購入するお客さんの多くは10代~20代です。
30代を超えるとかなり少なくなってきます。
バイクは車に比べて運転時に求められる集中力の高さが違います。
車は気を抜いていても転倒しませんし、前に進みますが、バイクはそうはいきませんよね。
バイクは常に意識を高めてバランスをとらなければいけません。
真っ直ぐ走るだけでも車の何倍も神経を使います。
ですから、10代~20代のように体力と精神力がタフな時期に乗ることがよい乗り物といえます。
関連記事:バイクは何歳で引退するべき?結婚や体力の衰えは大きなタイミングかも
バイクを傷つけると価値も減る
バイクの取り回しに失敗して転倒させてしまったり、事故を起こして傷をつけてしまったりすると、修理しなくてはいけなくなります。
修理代も負担が大きいですよね。
この頻度があまりにも高いようなら黄色信号です。
1年に1回ペースでも多いと思います。
体力の衰えを感じたら、バイクに乗り続けるべきかどうかを少し考えてみるのもよいでしょう。
バイクは修理すれば直りますが、体は大怪我をすると簡単には治りませんので。
関連記事:バイク事故や立ちゴケした後、そのまま乗っても大丈夫?点検や修理はするべきか
楽しく乗れなくなったら引退も考えよう
バイクに長く乗っていると事故を経験する人も増えてきます。
私も二度、バイク事故を起こしました。
そのうち一度は救急車で運ばれる事故でした…苦笑
事故を起こすとそれまで何とも思っていなかったこと、場所、動作に恐怖感を覚えることがあります。
私の場合は、車の横をすり抜けしたときに事故を起こし、それ以降はすり抜けをするのが恐くなりました。
ですので、信号待ちするときも車の後ろに並んで整列しています。
「渋滞知らず」のはずのバイクの醍醐味がだいぶ減ってしまっています。
心地よくバイクに乗れているときは楽しいのですが「高速に乗るのが恐い」「近くのトラックが恐い」など、苦手なものが増えてくると乗っている間も常にストレスを感じた状態になっています。
ストレスを感じ続けていると、判断能力も悪くなり、より事故につながる危険性が高まります。
恐いもの知らずで乗れていたはずが、常に恐怖を向き合いながら乗っている。
そのように感じたら、いさぎよくバイクを引退するのもいいでしょう。
大きな事故を起こす前に引退することは正しい選択です。
バイクに乗らなくてもまた他に興味のあることは出てきます。
乗るだけでなく、レースを見に行くのもいいと思います。
健康なときにバイクを引退するのは前向きな良い決断だといえます。