中型バイク(250cc/400cc)や大型バイク(750cc以上)から原付に買い替えるときに、注意しておくべき点がいくつかあります。
つい、今までの大きなバイクに乗っている調子でいるとうっかり交通違反をしてしまったり、思わぬトラブルになることがあります。
これから原付に買い替える予定の方はぜひチェックしてください。
原付の法的速度は30km/h
中型バイク以上から原付に買い替えるときに最も気にしないといけないのは法定速度です。
原付(50cc以下)は、どんな道路を走行するときも法定速度は30km/hです。
道路ごとに定められている法定速度は自動車用ですので、原付には関係ありません。
道路標識が「50」や「60」になっているからといって、間違ってその速度で走らないように注意してください。
法定速度30km/hというのはとてもゆっくりな速度なので、速度超過をしてしまう人がいるのも事実です。
しかし、原付のスピード出しすぎは危険ですし、取締りに捕まった場合は大きな罰則がありますので、ルールを遵守するようにしましょう。
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原付は道路の左端を走らなければいけない
中型バイク以上に乗っているときは、車の流れに沿って運転できるため、道路の真ん中を走っていたと思います。
複数の車線がある道路に追い越し車線を走っていた方も多いはずです。
ですが、原付は道路の左端を走らなければいけません。
原付の法定速度は30km/hです。
一方、車は一般道路で50~60km/hという法定速度が一般的です。
ですから、原付は車に必ず追いつかれます。
法定速度内で追いつかれた場合は、後続車に道路を譲らなければいけません。
原付の法定速度30km/hでは常に追いつかれる状況になるため、その都度、路肩に寄せて譲るというのは常識的に無理です。
そのため、いつでも追い向いてもらえるよう道路の左端を走る必要が出てきます。
道路の真ん中をのんびり走っていると、追いついた後続車にあおられる可能性があり危険ですので、必ず道路の左端を走行するようにしましょう。
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原付にメリットももちろんある
ここまでで原付への買い替えの注意点について触れましたが、買い替えるメリットもあります。
駅前の駐輪場に停められる
中型バイク以上に乗っていると、駅前などの駐輪場には停められないことが多いですよね。
バイク専用の駐輪場がなければ停める場所を確保するのに苦労します。
ですが、原付の場合は多くの駅前に駐輪場が完備されていることも多く、気軽に外出を楽しむことができます。
行動エリアもきっと広がることでしょう。
維持費用が安い
バイクから原付に買い替えることで維持費用が安くなります。
バイクの税金も安くなりますし、燃費も良いのでガソリン代も安くなります。
毎月の出費もおさえることができますので、原付は経済的といえます。
関連記事:【排気量別】バイク・原付の年間維持費用
収納スペースが大きい
ビッグスクーターを除いて、中型バイク以上は収納スペースが少ないという特徴があります。
シート下は限られた荷物しか入れられませんので、荷物の多い場合はリアボックスを購入・装備しなければいけません。
一方、原付の収納スペースはとても広く、ヘルメットはもちろんのこと、書類や備品も難なく収納することができます。
買い物をして荷物が増えたときなどは、本当に助かります。
取り回しがラクチン
実際に原付に乗ると、その手軽さ、取り回しのラクチンさに感激します。
中型バイクは200kg前後の車両重量がありますが、原付は70kg前後と非常に軽いです。
そのため、運転時の取り回しはとてもラクで思いバイクを操縦するのが苦手な方でも安心して乗ることができます。