国内のバイク盗難件数は「二輪車盗難認知及び被害回復状況(日本二輪車普及安全協会)」によると、平成26年は年間44,000件のバイク盗難が発生しています。1日あたり120台と非常に多いことが分かります。
「自分のバイクは大丈夫」「盗まれるのは運が悪いだけ」などと過信していると、いつか自分のバイクが標的になってしまうかもしれません。
さらに、上記資料によるとバイクが盗まれて戻ってくる確率は約50%です。二人に一人は泣き寝入りをしないといけない状況です。バイクが戻ってきたとしても元の形を保っている保証はありません。シートが破かれている、タンクがへこんでいるなど、そこから修理代がかかることもあります。
そのような辛い思いをしなくて済むように、日頃から盗難対策をしっかりとしておきましょう。
バイク盗難防止の3つの対策
まずは基本的なバイクの盗難防止対策をご紹介します。
すべて必須の対策ですので、やっていない人は必ず行うように心がけてくださいね。
ハンドルロックをかける
これは基本的なことですが、大事な盗難防止の対策です。
ハンドルロックをかけることで、ハンドル操作ができなくなります。
よって、ギアをニュートラルに入れてそのままどこかへ持っていくということが困難になります。
U字ロック(ワイヤーロック)をかける
ハンドルロックだけでは前輪を台車などに置いて浮かせることで、後輪を回しながら持っていくことができます。
そこで大事なのが、現場から持って行かれないようにするために、U字ロック(ワイヤーロック)で現場の固定されたもの(看板やフェンスなど)とつないでおくことです。
そうすることで簡単にはバイクを現場から持ち出すことはできなくなります。
車体カバーをかける
自宅や会社、学校などにバイクを停めておくときに、ドドーンとバイクを置いていると窃盗業者の目につきます。
遠くから見ても車種が分かりますし、近くを通るだけでどのような盗難対策がされているか分かります。
そこで効果的なのが車体カバーです。
車体カバーは雨風を防ぐだけではなく、盗難防止にも役立ちます。
車体カバーをかけておくことで、そのままでは車種が分からなくなります。
これは非常に大事なことで、窃盗業者はお金にならないバイクは盗みません。
何のバイクかが分からないということは、車体カバーをめくるなど不自然な動きをしなければいけませんので、敬遠されやすくなります。
また、盗難防止の対策がどのようなものがされているかも車体カバーがあると見えませんので、余計に面倒くさがられます。
車体カバーをめくって色々と調べるリスクを犯すよりも、もっと気軽に盗めるバイクを探すほうが効率的です。
毎回、車体カバーをかけることは乗っている私たちも面倒くさいですが、盗難を計画している業者にとっても面倒くさいわけです。
バイクを大事に扱うなら、ぜひ車体カバーをしてください。
万が一の盗難に備えるなら盗難保険
色々と盗難対策をしていても、残念ながら盗難を100%防ぐことはできません。
そこで検討すべきなのが、バイクの盗難保険です。
バイクの盗難保険は任意保険に入るだけでは付いていないことが多いので注意してください。
オプションで契約することで初めて盗難保険が有効になります。
購入した初年度は、車体価格の80%程度が保証されることが多いです。
50万円の車体価格であれば保証額は40万円前後ですね。
2年目以降は車体の価値も低くなりますので、保証額も安くなります。
いつまで盗難保険に加入するかは、保証額を計算しながら決められるとよいでしょう。
バイクが盗難されて泣き寝入りするのはあまりに悲しすぎますので、購入一年目はバイク盗難保険にぜひ入っておきたいですね。