250ccを超えるバイクは2年に1回、車検があります。
「250ccを超える」と書くとややこしいですが、いわゆる400ccクラス以上(小型二輪)はすべて車検対象です。
車検の費用は依頼するバイク屋によって異なりますが、保険代や整備代などトータルで40,000円~50,000円が相場です。
これは、法定費用と整備費用を合わせた金額ですので、整備費用が安いバイク屋に依頼すると車検費用を安くすることもできます。
では内訳を見ていきましょう。
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車検費用の内訳
車検費用とは、以下の2つを合わせた費用のことを指します。
- 法定費用(最大17,020円=必須)
- 整備費用(20,000円前後=任意)
法定費用
法定費用は車検時に支払う3つの固定費で最大17,020円です。
どこのバイク屋に依頼しても、自分で車検を通しても、必要な費用です。
内訳は以下のようになっています。
- 重量税(3,800~5,000円)※1
- 印紙代(1,700円)
- 自賠責保険代(11,520円/24ヶ月)※2
自分で整備して車検を通せる場合はこの費用だけで済みます。
※1 重量税は初年度登録からの経過年数によって以下のように異なります。平たく言うと、古い年式バイクになるほど高くなります
初年度登録からの経過年数 | 車検での重量税 |
---|---|
18年経過 | 5,000円 |
13年経過 | 4,600円 |
上記以外 | 3,800円 |
※2 車検切れのバイクの場合は自賠責保険代は11,780円/25ヶ月 になります
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整備費用
整備費用は依頼するバイク屋によって異なります。
車検時に行う整備としては法定24ヶ月点検が多く、費用は20,000円~30,000円が一般的です。
この費用の中には検査代行の手数料などが含まれていることもあります。
また、タイヤ交換やバッテリー交換など大きな修理・交換があれば別途かかります。
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車検の合計費用
「法定費用」と「整備費用」を合わせて、車検全体にかかる費用は40,000円~50,000円となります。
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バイク車検に必要なもの
バイクの車検の申込み時には以下の4点セットを準備しておきましょう。
車検証
車検申込み時に必要ですので、忘れずに持参しましょう。
※車検期間が切れている場合はバイクに乗ることはできませんので、車検業者に自宅まで引き取りに来てもらうよう電話で依頼しましょう。
自賠責証明書
継続車検の場合に必要になります。
契約満了日から、新たに24か月分を追加で更新契約することになります。
納税証明書
必ず領収印が押されているものを提出しましょう。
未払いの場合は車検が受けられませんので先に支払いを済ませておきましょう。
印鑑
印鑑は認印でOKです
車検に必要な期間は?
バイク屋に車検を依頼する場合、どれぐらいの期間がかかるのでしょうか。
一般的なバイク屋では「自店で整備 → 陸運支局にバイクを持ち込んで最終検査」という2段階の工程があります。
陸運支局で行う整備の最終検査は、書類手続きなども含め2~3時間あれば完了します。
整備期間については、申込みをしてすぐに整備に着手できるバイク屋は早いですし、混雑している場合は日数がかかります。
また、陸運支局の検査は平日しか行っていませんので、土日をはさむと日数も延びます。
平均的には、車検申込みをしてから4~5営業日で完了と考えておくとよいでしょう。
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事前に見積りはもらえるの?
バイクの車検代は事前に見積りをもらうことができます。
「これだけ費用がかかりますが、このパーツも交換しておきますか?」というようなやりとりです。
当然といえば当然ですが、後から突然、費用がかかった分だけ請求が来るということはありません。
一般的には車検の申込み後、何かイレギュラーな部品交換が必要と分かれば電話などで連絡が来ます。
バッテリー交換やタイヤ交換、ブレーキパッドの交換などがたまにあります。
そこで了承が取れれば必要なパーツ交換を行います。
バイクを預けるときに5,000円程度の預かり金が発生するバイク屋もありますが、もちろん全体の費用から後で引いてくれます。
そのバイク屋は認証工場?指定工場?
バイク車検を依頼する場合は、近くのバイク屋で車検申込みをすることが一般的です。
バイク屋には「認証工場」と「指定工場」の2種類あります。
- 認証工場(バイク屋で整備した後、管轄陸運局に持ち込み最終検査)
- 指定工場(バイク屋で整備した後、そのままバイク屋で最終検査)
個人のバイク店などは大掛かりな検査ラインを持っていないので「認証工場」です。
バイク屋で整備をした後、整備士が管轄陸運局にバイクを持ち込んで最終検査を通します。
そこで合格すれば車検は完了です。
一方の「指定工場」は国からバイク屋で車検の最終検査をすることを許可されている工場です。
陸運局にバイクを持ち込まなくても自社で合格を出すことができます。
気になるのが車検料金ですが、陸運局に持ち込んだりする手間がかからないこともあり、指定工場のほうが圧倒的に安いです。
また、車検にかかる日数も事前に予約しておくのでほとんどが当日中で終わります。
指定工場で圧倒的な人気を誇るのが「ホリデーバイク車検」です。
基本整備費用が一般的な相場の1/4程度で済みます。
車検するなら2年は乗らないと損?
バイク車検にかかる費用は40,000円~50,000円とお伝えしました。
2年に1回といっても結構な出費ですよね。
「この出費を毎回続けるのはしんどいな…」「そういえばバイクほとんど乗ってないな…」という場合は、車検のない250ccクラスへの乗り換えや価値があるうちに買取してもらうのも、かしこい選択かもしれません。
車検代を払ってからでは費用が無駄になることもありますので「もし売ったらいくらなのか」を調べておいても損はないでしょう。