「展示価格で買うなんてもったいない!」
私は元バイク屋ですが、自分のバイクをショップで買うときに展示価格で買うなんて絶対にしません。
必ず値下げ交渉します。
ショップ店員はこう言うでしょう。
「値引きはできません。赤字ギリギリなんですよ」と。
でもそれを鵜呑みにする必要はありません。
そんなはずないんですから。
これからバイクを購入する予定の方は、ぜひ参考にしてください。
赤字ギリギリはうそ!?
「このバイク、安くなりませんか?」
とバイクショップで聞くと「赤字ギリギリなんで無理ですね」といわれることがよくあります。
でもこれはほぼうそです。
バイクショップは商売でやってるわけですから、1台売れればそれなりの利益が発生するように価格を設定しています。
ではなぜ値引きをしないのかというと、利益を減らしたくなりからです。
そのための理由を色々と考え、お客である私たちを説得しようとしています。
色々と理由をつけて、値引きできないと言われるかもしれませんが、それらは建前ですので信じる必要はありません。
バイクを売るといくら儲かるの?
バイクショップに並んでいるバイクが1台売れると、バイク屋はいくら儲かると思いますか?
排気量によって多少異なりますが、およそ以下のような利益があります。
- 原付:5万円ぐらい
- 中型バイク(250cc、400cc):15万円ぐらい
- 大型バイク(750cc):25万円ぐらい
原付は大きな値引きは難しいですが、中型バイク以上であれば1万円や2万円ぐらいは値引きしてもバイクショップは痛手ではないんです。
ただ、それでも値引きをしたがらないのはズルズルと値引きをされるのを避けたいためです。
1万円の値引きならOK、じゃあ1万5千円は?
のように長々と交渉するのが嫌なわけです。
具体的にどこまでならOKかはバイク屋の判断になりますので、そういったことを毎回やるのが面倒と感じるバイク屋が多いです。
だから基本的には値引き交渉NGとして、しつこく言ってくる人だけ「じゃあ交渉しようか」となるわけです。
つまり「値引きは無理です」と言われてそのまま引き下がっていては、一生、値引きはできません。
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まずは大きな金額を言う!
値引き交渉で大事なことをお伝えします。
それは、ショップ店員が「いいですよ」というタイミングは1回だけであるということです。
例えば「1万円安くなりませんか?」と聞いて、店員が「分かりました。じゃあ1万円値引きします」となったら、それが最後ということです。
「じゃあ、1万5千円は?」や「2万円は?」と、どんどんと吊り上げていくのは間違った交渉方法です。
最終的には「お客さん、買う気ないなら帰ってください」と言われてしまいます。
交渉する場合は、まず大きな金額を言いましょう。
それがダメならそれよりも少し安い金額を言います。
そしてそれを繰り返してどこかで落としどころを見つけます。
現金での値引きがどうしてもダメなら、ヘルメットやグローブなどのパーツを安くしてもらいましょう。
とにかく、何も値引きせずに買うのはもったいないです。
バイク屋は売れれば10万以上の利益がありますので、1万円や5千円の値引きを拒否してまで、その利益を手放すことはしません。
バイク屋も売りたいわけですから、相手が「それぐらいならOKしよう」という金額で根気よく交渉することが大切です。
250cc以上のバイクなら値引き目標は3万円から始めるといいでしょう。
たかが3万円、されど3万円ですよ。