バイクの車検時期が近づいてくると、多くの方はバイク屋に車検を依頼されると思います。
車検代としておよそ4~5万円ぐらいかかるでしょうか、結構な出費ですよね。
ふと疑問に思うのが「車検前は整備が必ず必要なのか?」ということです。
順調にバイクに乗れているのであれば、そのまま車検場に持って行けば車検に合格できたりしないのでしょうか?
そうすれば車検費用も安く抑えることができそうです。
詳しく解説していきましょう。
バイクの車検って何を検査してるの?
バイクの車検は一部の指定工場に依頼する場合を除いて、管轄陸運局にて検査が行われます。
「指定工場」の解説については「バイク車検の費用を安くする方法。20代、30代ライダーに人気のホリデー車検とは?」をご参照ください。
検査場ではバイクを色々な機械にかけながら検査を行います。
主な検査項目
検査場では主に以下のような箇所をチェックします。
- ヘッドライトの光軸が正しいか
- 前後のブレーキが作動するか
- ウインカーなど各種ランプが正しく点滅/点灯するか
- クラクションは正常に鳴るか
- スピードメーカーは正確か
- 排ガス規制値をクリアしているか
- マフラーの音は基準値以内か
- バイクの寸法や重量は車検証の記載通りか
- タイヤの溝は適正か
- ブレーキパッドの残量は適正か
- ナットやボルトがゆるんでいないか
逆にこれら以外の項目は検査されません。
例えば、エンジンオイルが汚れていようが、ラジエーター液が減っていようが検査は通ります。
なぜみんなバイク屋に車検を依頼するの?
順調に走っているバイクであれば、整備なしで検査場に持っていっても合格すると思われるかもしれません。
自分自身で車検を通しに行くことを「ユーザー車検」といい、整備や車検予約をすべて自分ですることで、車検代を安くすることもできます。
関連記事:バイクの車検費用は平均いくら?車検に必要なものは?
しかし、ヘッドライトの光軸がしばらく乗っている間にずれていたり、ブレーキパッドが適切な残量でない場合が多く、整備なしの状態では意外と一発ではスムーズに通らないのが車検です。
一回、車検NGをもらってしまうと、整備のためにまた一旦バイクを持ち帰り、後日にまた車検を通しに行くということをしなければいけません。
非常に手間がかかりますし、車検が受けられるのは平日のみです。
平日に仕事や学業をされている方にとってはスケジュール調整もなかなか難しいといえます。
そのため、バイクの知識がある人もない人も、自分の時間を無駄にしないようバイク屋に車検を依頼することが多いわけです。
バイク屋で車検前に整備(24ヶ月点検)を行うことできっちりと合格できるよう整備をしてもらえます。
関連記事:雨の日はバイクのユーザー車検は危険。初めての車検なら後日に変更するのが吉。
車検代を安くするには?
バイク屋に整備をお願いするということは、もちろんコストがかかります。
一般的な車検費用は4~5万円程度で、結構な出費となります。
ただ、この費用も先に述べましたように「指定工場」と「認証工場」のどちらのタイプのバイク屋に依頼するかで大きく変わってきます。
実は指定工場に依頼すると、そのバイク屋自身で車検を完了できるようになっています。
わざわざ検査場に持っていく必要がないんです。
こういった指定工場で有名なのが全国展開している「ホリデーバイク車検」です。
通常の車検では4~5日ほどバイクを預ける必要がありますが、ホリデーバイク車検は当日だけで済みます。
バイクの車検費用をできるだけ抑えたいとお考えの方はぜひ検討してみてください。