バイクを友人や知人に売るなど個人売買される人も多いと思います。
「せっかくなら知っている人に乗ってもらいたい」「いつか借りることもできる」など、売る側にメリットが多いように思いますが、その裏にはデメリット(注意すべき点)もあります。
よくあるトラブルはやはりお金に関することです。
後々大きなトラブルになってしまわないよう、事前に把握しておきましょう。
バイクの名義変更は必ず行う
バイクを友人に売るときは必ず名義変更の手続きを行いましょう。
名義変更をせずに放置していると、毎年の税金(軽自動車税)はあなた宛てに支払い通知書が届きます。
そうなると税金の支払い義務が生じることになりますので、バイクを手放すときは名義変更を必ず行いましょう。
また、名義変更をしなければ法律上、そのバイクはあなたの所有物ですので友人が事故を起こしたり犯罪に巻き込まれたりすると、余計な疑いや責任がかかる可能性もあります。
ですので、バイクを手放すときは速やかに名義変更するほうが良いのです。
名義変更できる場所は?
原付バイクなら売る予定の友人が住んでいる市役所(区役所)で、125ccを超えるバイクは同じく友人が住んでいる地域の管轄陸運局で名義変更の手続きができます。
なぜ友人の住んでいる地域かというと、現在と異なる地域のナンバープレートになる場合、新しいナンバープレートはそれぞれ管轄の市役所や陸運局でないと発行できないためです。
友人が同じ地域に住んでいる場合は、以前のナンバープレートを発行したときと同じ市役所(陸運局)でOKです。
ローンが残っているバイクは?
ローンが残っているバイクを友人に売る場合は、ローンを完済しているかどうかによって手続きが異なります。
ローンを完済していれば自分の意思で名義変更できます。
バイクの所有者がクレジット会社になっている場合は、手続きにあたり、委任状を取り寄せることになります。
詳しくは「ローンが残っているバイクの買取」をご覧ください。
売った後の修理代は誰が負担?
友人にバイクを売った直後に「バッテリーが消耗していて交換が必要だった」や「エンジンがかからなくなった」ということが起こる可能性があります。
500円前後の修理費なら友人もわざわざ言ってこないと思いますが、1万円近くする修理代が必要になったとなれば、あなたに支払いを相談されるかもしれません。
友人としては「購入してすぐに修理が必要なんて聞いてなかった!そんなバイクなら買わなかった!」と主張したくなるでしょう。
あなたとしても「一度売ったバイクの面倒をいつまでも見ていられない」と主張されるかもしれません。
このように売った後のバイクの修理代(メンテナンス)をどちらがいつまで面倒を見るのかは、きっちり最初に取り決めしておかないと必ずトラブルになります。
大事な友人関係がこじれてしまうのは誰も望みませんよね。
ですので、友人にバイクを売るときには「売ったら一切面倒を見ない」のか「1ヶ月間は何かあったら前の所有者が費用を負担する」のかなど、修理代に関する責任の所在を決めておきましょう。
売った後にすぐに売るなよ!?
あなたが友人にバイクを売る値段にも気をつけておく必要があります。
例えば、買取相場が30万円のバイクを友人価格で10万円で譲ってあげたとします。
すると友人がすぐに「やっぱりバイクに乗らないから、業者に売るわ」と言い出したらあなたはどう思いますか?
友人が買取相場の30万円で業者に売ったとすると、バイクを横流ししただけで20万円の収入を得ることになります。
あなたの手元には友人に売った10万円、友人はバイクを横流しして20万円。商売みたいですよね。
でもこんな事態は普通に起こりえます。
もちろん友人に悪気はなかったとしても、あなたも気分は良くないですよね。
「友人が乗るというから安く売ってあげたのにヒドい!そんなにすぐ売るなら自分だって買取業者に売っていたよ!」と思うでしょう。
売ってしまってからではなかなか言えませんので、売る前に注意が必要なんですね。
極端な値段で売ってはいけない
こういったトラブルを起こさないためには、極端に安い値段で友人に売らないことです。
まずは自分のバイクの買取相場をチェックしておき、友人価格としてもその70~80%ぐらいにとどめておくべきでしょう。
それでも十分に友人としてはメリットはあると思います。
もしくは「売った後はバイクをどうしようとお互いに干渉しない」と最初に取り決めておきましょう。
しかし、一般的にはやはり自分が売った後にすぐに転売されると気になりますので、そこそこの値段で譲るというのがベストです。